かやぶきの基礎知識

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かやぶき工舎について


かやぶき工舎とは

かやぶき工舎
〒500-8122
岐阜県岐阜市旭見ケ池町45
TEL&FAX: 058-245-9924
文化財建造物 上級木工技能者
代表/臼井節三

直通
090-7685-5001
(臼井)

直通:090-5617-5754(臼井)
茅葺の葺替工事で全国を飛び回っております。ご連絡は携帯までお願いします。

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かやぶきの基礎知識

茅(かや)とは?

茅とは屋根を葺く草の総称のことで、茅という植物はありません。
茅の材料には、すすきの他に葦(ヨシ)、かりやす、かるかや、しまがや、ちがや等のイネ科の多年草が使われます。

茅葺屋根のかたち

入母屋づくり茅葺屋根のかたちには寄棟造り、切妻造り、入母屋造りの3つがあります。ちょっと変わったかたちにかぶと屋根というのもあります。
世界文化遺産の岐阜県白川郷と富山県五箇山の合掌造りは切妻です。これは江戸期から明治にかけて屋根裏を養蚕場として利用してきたためで、もとは寄棟だったと考えられています。

茅葺きのはたらき

茅葺きの家に入ってみるとその静けさにまず驚かされます。茅葺きのすぐれた断熱性は今さら語るまでもありませんが、それが通気性も兼ね備えている点を忘れてはなりません。現代のあらゆる建築材料と技術をもってしても茅葺きの持つ断熱性・保温性・雨仕舞・通気性・吸音性を兼ね備えた屋根をつくりあげることは並大抵ではありません。
一方で、最大の弱点は火事に弱いことで、延焼に対してはなすすべもなく大火になりやすいという点です。
茅場

御殿場の茅場すすきはイネ科の多年草で全国のいたるところで群生していましたが、高度成長期以降都市化がすすんですすきの群生地がどんどん減ってしまいました。すすきなどのイネ科の植物は、草刈り、火入れ、放牧などが続けられる限り毎年再生産することが可能な資材で、建築材料としては最適です。このように毎年茅を採集するために確保された土地のことを茅場といいます。




茅刈り・運搬・貯蔵

茅を半分に裁断茅刈りの時期は北日本では雪の降る直前の10月〜11月、関東以西の太平洋側では11月〜12月が一般的です。稀に、積雪の少ない地方では早春に刈る例もあります。

茅刈り以上に労力を増すのが茅の運搬です。平野ならともかく山腹の傾斜地では運搬もままなりません。したがって薪炭林や採草地と共に切り拓かれた場所に茅場が設けられていることが多いのです。刈った茅は数日間茅場で乾燥させてからトラックなどで運搬します。雪国では秋に刈った茅を一冬茅場において春に掘り出してソリを利用して運んだりします。

茅の屋外貯蔵
茅の貯蔵法としては屋外貯蔵と屋内貯蔵があります。屋内であれば大半が屋根裏を利用し、いろりの煙であぶることで湿気や虫が付くのを防ぐことができ、30年でも40年でも貯蔵可能になるのです。
茅の入手方法

茅の集め方には、4つの方法があります。
1.自力採集
2.共同採集
3.茅頼母子(かやたのもし)
4.購入

茅の運搬自力採集は、自ら茅刈り・運搬・貯蔵を行うもので、共同採集と茅頼母子(かやたのもし)は共有茅場をもち労働を相互扶助で行うものです。
茅を購入するようになったのは茅葺屋根が減って相互扶助ができなくなった結果だといえます。
茅葺きの寿命

屋根の葺き替え中茅葺屋根の寿命は、一概に何年とは答えられません。
茅葺屋根の寿命をもっとも大きく左右するのは、その材料であり、麦わらで葺いた屋根はすすきやヨシで葺いた屋根よりも1/3の寿命、稲わらだとさらにその1/3の寿命になってしまいます。また、同じ材料で葺いてあっても、屋根の形、勾配、葺きの厚さ、葺き方によってその耐久性は左右され、さらにいろりが利用されるかどうかでも変わってきます。この他にその土地の気候や地形などの立地条件でも異なってきます。
多くの場合、茅がバラバラと屋根から落ちてきたり、腐ってきたりするまで放置することはなく、周期的に葺き替えを行うことで茅葺屋根を維持してきたといえます。その周期はだいたいすすきやヨシで葺いた場合20年〜30年ぐらいが普通です。
これからの茅葺屋根

茅葺屋根は里山の象徴ひと昔前までは、里山に足を運べばかやぶき家が普通に見られましたが今日ではなかなか容易に見られなくなりました。茅葺き職人はもちろんのこと、茅葺きの経験のある村人もどんどん少なくなり、茅の入手もままなりません。
すぐれた居住性をもつ茅葺屋根が日本の里山の象徴の一つとして後世にその生活技術を受け継いでいくことが日本の文化を守っていくことでもあります。


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